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【中古】リーマン・ショックの真実 / 北野幸伯(単行本(ソフトカバー))
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★★★
概要など
リーマン・ショックを境に世界がアメリカ一極から多極に変化したことに関して、解説されている。舞台は、冷戦時代からリーマン・ショックあたりまで。
リーマン・ショックそのものについては、ごくごく簡単な説明に留まる。
登場する固有名詞に対する脚注が多い。
もともと2010年に書かれた本だが、2020年に改めて出された。その10年間に起こった出来事により生じた情勢の差分については、冒頭の「2020年のまえがき」で補完されている。
感想など
インターネット上の動画等でこちらの著者のお話を聞き、興味深かったので、ご著書の方も読んでみた。
そのタイトルから、初めはリーマン・ショックそのものについての話なのかと思った。しかし、実際はそうではなく、リーマン・ショックによって生じた世界の変化についての話だった。
読む前に思っていた内容とはずれていたものの、読んでみたらとても興味深く、自分にとって新たな発見が色々とあった。
マスメディアから流されるニュースを漫然と眺めていただけでは知りえないことだらけだった。
とはいえ、日本の主要な新聞も、世界情報に関して掘り下げた事実をさらりと報道していることがあるようで、この本ではそれらの引用が複数に渡り行われている。しかし普通の人にとって、それら新聞記事に遭遇し、なおかつ注意深く読んで事実に関する気づきを得るのは、かなり難しい気がする。なので、この本のような本がやはり必要になってくるのだろう。
全体を読んでみて、政治と経済を、それら歴史を含め正しく認識することの重要性を、改めて思い知らされた。そして、日本が政治・経済的にも長年平和ボケしてしまっていることへ危機感を改めて覚えた。
しかしコロナショック以前の本なので、コロナについては当然触れられていない。なので、コロナショックによりさらに変わってしまったかもしれない多極世界の状態を、今度は知りたくなった。
内容が濃いわりには文章はコンパクトで理解しやすかったため、思ったよりも早く読み終わった。人物や団体や事件といった固有名詞に対する脚注もけっこうたくさんあったおかげで、スムーズに読み進められた。
