金利が上がっても、 住宅ローンは「変動」で借りなさい

金利が上がっても、 住宅ローンは「変動」で借りなさい 1時間でわかる「新時代のお金の常識」【電子書籍】[ 塩澤崇 ]


★★★★

概要など

住宅ローンを借りる時には「変動」金利で借りるのがなぜよいのか、ということを柱に、そこにつながるお金や住宅ローンの基本的なことから、団信や借り換え、ペアローンや住宅ローン減税のことなど、住宅ローンの選択にまつわる様々な事柄も説明されている。住宅ローン比較診断サービスのウェブサイトの紹介もあり。

感想など

住宅ローンを借りている銀行から、突然連絡が来た。金利を「固定」に切り替えませんか?という内容だった。私は5,6年前に「変動」金利で住宅ローンを借りており、ずっとそのままで良さそうだと思っていた。しかしその銀行としては、今後金利が上がっていくのでリスク管理のために「固定」にしませんか?、ということだった。だからと言って私は何も考えずに言われるがままにしたくはなかったので、そこでその銀行に色々質問や相談をしてみた。しかし、その銀行としてはリスクを考えるとあくまで「固定」への変更がおススメという感じであり、簡単なデータ等で丁寧に説明してくださったものの、私の中にはモヤモヤが残った。そして、私は改めて悩むことになった。

自分の中で悩んでいても解決しなさそうだったので、思い切って、この悩みを解決してくれそうな本を探してみた。そこで見つけたのが、この『金利が上がっても、 住宅ローンは「変動」で借りなさい』だ。
読んで良かった。内容は分かりやすく、悩みの原因たる自分の中のいくつもの潜在的な疑問に対してことごとく納得がいくような回答をしてくれているような感じなので、とてもすっきりした。使われている数字も具体的だ。図示も分かりやすかった。
自分の場合は、新規の借り入れではなく、別の種類または別の銀行に借り換えるかどうか、ということが悩みだったのだが、そのことにも答えてくれるような内容だった。日本で借りられる様々な住宅ローンの中で、自分が借りているものはだいたいどの辺りの立ち位置なのか、ということも分かった。

この本を読んだ上で、本の中で紹介されている「モゲチェック」という住宅ローン比較診断サービスにも登録して、そこで割り出された借り換え先候補を見てみた。その結果、団信がより優れている別の銀行の「変動」金利の住宅ローンに借り換えることにした。借り換えを申し込むのは、基本的には自分で行う必要がある。
しかし私の場合、その住宅ローンへの借り換えを申し込んでみたものの、審査には落ちてしまった・・・。原因は教えてもらえなかったが、おそらくここ数年の健康状況が問題だったんだと自分では思っているorz せっかく良い借り換え先候補が見つかったのに残念。
それでもその代わりに、今の住宅ローンを自分で納得して続けていく決意ができた。

この本では「固定」金利も全否定されているわけではない。また、「変動」を良しとするにもいくつかの特定の条件が必要とされている。
また一方で、別の人のYouTube動画などでは「固定」が推奨されていたりもする。
どれが最良かは状況や考え方によって異なってくるしだろうし、どれを選ぶかは結局は自己責任だ。
それでもこのような本を読むことで、自分自身にとってより良い選択をするための情報を比較的効率よく得ることができるのではないかと思う。

この著者の方はYouTubeで関連動画を出されているので、それらも参考になった。

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