閉鎖病棟 文学・小説 --- 現代小説 2013.01.14 閉鎖病棟 (新潮文庫) [ 帚木蓬生 ] ★★★ 著者が精神科医ということなので、描かれている精神科病棟の様子は実際のものに極めて近いのではないだろうかと推測する。 様々な登場人物の背景が胸に迫るような感じだったが、特に秀丸さんの生き様が印象的だった。 どんな人間でどんな過去があろうと、それぞれ一人の人間であり、苦しみもあれば喜びもある。希望、生きがい、人を想う気持ちなど、誰にとってもかけがえのない大切なもんなんだと沁み沁みと思った。