うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵

うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵 (角川文庫) [ 遠藤 由実子 ]


★★★★★

概要など

転校、祖父との思い出、浮世絵、幽霊、妖怪、友情。
夏の終わり、調布の深大寺近辺を舞台に、内気な小6少女が体験する不思議な物語。

感想など

以前に読んだ小説『夜光貝のひかり』が良かったので、同じ方が書いたこの本も読んでみた。

夏に読むのにぴったりだった。できれば晩夏がよい。
小学生の頃や、おじいちゃんおばあちゃんの古くからある家を思い出した。
夏休みの青少年向け単発テレビドラマとかにピッタリな感じ。本当にそうなったらよいと思う。

舞台の近所となる調布の深大寺には私も何度か足を運んだこともあり、好きな場所だ。なので、そのあたりもリアルに感じ、親近感や好感も持てた。
和みつつも秋の気配がいくつかの哀愁を感じさせる。そんな読後感も良かった。

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