ウランバーナの森

【中古】 ウランバーナの森 講談社文庫/奥田英朗(著者)

 

★★★★★

自分の身近の、死んでしまった大切な人、生きている大切な人。
感謝してる人がいるのに素直に言えないとか、謝りたい人がいるのに素直に謝れないとか。
主人公の体験と共に、自分の中でも蘇ってくる。
素直になれた時、けっこう人はハッピーになれる。

ラストにかけては、軽井沢の風景と共に、爽やかな感情が降りかかってくる。
主人公ジョン(レノン)の持つ雰囲気や彼の音楽を少しでも知っているならば、さらに感慨深い気分になれるはず。

また、全篇にわたる便秘事件のおかげで、単なる感動ものと比べてかなり味があるよいお話しだった。

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