機動戦士ガンダムUC (7) 黒いユニコーン

機動戦士ガンダムUC7 黒いユニコーン【電子書籍】[ 福井 晴敏 ]

 

★★★★★

今回けっこうよかったなあ★

前半のダイナーの場面で、名も無き店の主人がミネバに言ってた台詞に感心した。
なんだか、人類や個人が直面してる最も重要な課題の一つについて、さりげなく語り合っちゃってるってゆうか★

名がある登場人物に語らせたらいかにもっぽいけど、こうゆう無名な人物に言わせることでわざとっぽくなくしてるのかも。
まあ、シャアみたいなカリスマに言わせるんなら話は別だけど。でもそれは今まで散々やられてきたし。

たぶん文明発祥時代から生まれた悩みで、宇宙世紀になってもそれは解決されないんだろうなあってゆうような悩み。
でもまあ、いわば神の手ってやつで妥協的な解決を見出してるのかもしれんが既に。
でもまあたしかに、もし本当に大規模な宇宙移民がはじまるとしたら、顕在化してくる大きな悩みなんだろうなあ★

まあおれの過剰な推測はどうでもいいんだけど、とりあえずダイナー場面には感動した☆

てゆうか、だんだんと混沌としてきたよ。てゆうか、今までのガンダムからすれば、混沌レベルは相当高いねー。人間関係や組織関係だとかの立場だとか。

初代ガンダムでさえ、勧善懲悪ではないけど、それをさらに超えてる感じ。
規模って意味の混沌だったら、そりゃ一年戦争に比べりゃはるかに規模は小さいけど。
でもそれ以上に、なんかZやVも超えた複雑なストリームだね。
もちろん、作者の一貫した考えによってのものだろうから、単にゴチャらせてるわけじゃないから、素晴らしいゴチャゴチャだと思うんだけど。

あとなんだか感心したくだりがあった。後半に。
引っ張ってくると、

「~やはり、みんなも感じている。現象が教える必然の流れを感じ、共有する力がみんなの中にもある。ニュータイプ、という言葉ひとつを脳裏に浮かべ~」(P.297)って主人公バナージが感じるあたり。

こういうとこで、小説のガンダムもいいなって思う。
てかラプラスってまさにこのこと??ラプラスの悪魔。白い悪魔?まさか・・。

あと、「~伊達じゃない」の台詞は完全にファンサービスなんだろうな。ちょっとうけたうれしい(^○^)

なんだかこの巻のあたりになって、作者の言いたいことがバシバシ出てきてる感じ。色んな人物に代弁や討論させたり、普通に書かれたりで。

ただし、ガンダムの挿絵が出てくると、ちょっとアニメ調を思い出してしまって、なんだかちょっと落ち着かない感じ。

でもまあ、最後がどうなるのかますますわからなくなってきたけど、次の巻8に期待中。

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